オーストラリアで仕事 | オーストラリア国際恋愛 | オーストラリア文化

デートをすっぽかされた私

2024年5月10日

日本語で何て言うのだったっけ?I got a stood up… He stood me up・・・

あ、そうだ「すっぽかされた」。

 

どうやら誘われたデートにすっぽかされたらしいです。

でもご安心を、待ち合わせの場所に行って来なかったというタイプではなく、「電話するよ」と言ってかかってこなかったタイプのものなので、心の傷はまだ浅いです。

 

ただし今回のテーマは私がデートをすっぽかされた恨み辛みではなく、ポイントは全く別のところにあるのでご注意を。

実はこのデート相手、その名はAidan、最初の出会いは2005年、ということでかれこれ4年は知っている間柄になるのですが、その間カジュアルに誘われたこと数回。

 

例えばテキストメッセージで:

Aidan:「明日コーヒーでもどう?」

MiKA:「いいよ、何時にする?」

それっきり彼から返事なし。

 

しばらくすると忘れた頃に何事もなかったようにまた連絡があり、仕事の用事も交えつつミーティングのために顔を合わせたり、メール交換をしたり。

 

ある晩ようやくディナーが実現し、次の日の夜また誘われたものの、用事があった私は「また今度ね」と断りました。するとAidanが「じゃあ土曜日にブリスベンに行くからブリスベンで会おう」と提案するので、私は「どうせ口だけに決まってる」と思い生返事にOKを出しました。そして金曜日になってAidanから「明日だよね」と確認のメールが届いたため、「あ、今度はすっぽかさないのかしらん」と意外に思いつつ、やっぱり100%は信じられなかった私。だってその時点で昼会うのか夜会うのかも言わないんだもの。オージーだから適当なのもわかるけれど、せめてランチに会うのかディナーに会うのかくらいははっきりしてほしい。

 

ということで土曜日の朝Aidanに電話をしたけれど案の定応答なし。メッセージを残したけれど、結局彼からは何の連絡もなくその週末は過ぎてしまいました。

 

多少気分は悪かったものの、いつものことなので忘れるように努めていたのですが、たまたまAidanを知っている友人Marcから電話があったため「すっぽかし事件」の話をし、彼が本当にいい人なのかどうかわからないと伝えると、「うーん、多分悪い人ではないと思うけれど、あんまり近寄らない方がいいかもしれないね」と言うので、「悪い人じゃないのに近寄っちゃいけないってどういうこと?」と尋ねると、それまで想像もしなかった回答が返ってきたのでした。

 

「おそらくね、彼はドラッグやっていると思うよ。彼の行動を見るとコカインかなんかだと思う。」

 

え、でも、彼は大きな企業でばりばりと仕事してるビジネスマンなのに・・・。なんて様々な考えが頭を横切りましたが、Marcのそのばっさりとした斬りに全て納得がいったのでした。

なるほど、だから約束も忘れがちだし、浮き沈みもあるし、落ち着きがなくてそわそわしていることが多いんだ・・・。仕事のモチベーションを上げるためにドラッグをやる人と接したことがなかったために、そういう目でそれまで誰も見たことがなかった私でした。でもそんな状態でどうやって仕事するのでしょう?仕事のために薬をやっているのだから、仕事に関しては決して物忘れをしたり約束をぶっちぎったりすることはないのかもしれません。それがプライベートになると一気に緊張の糸が切れて、全てを忘れてしまうのでしょうか。

 

マリファナはちょくちょくお気楽なパーティで登場するけれど、コカインだとかスピードなんかのケミカルな麻薬は私の住む世界には現れないのだと思っていました。そういえばエクスタシーなんかは最近ティーンエイジャーが服薬量を間違えて死んだりしているので、これも入手がそれほど難しいものではないようですね。

 

それ以来「ドラッグをやっている人」が身近にいてもおかしくないことを悟った私。オーストラリア人同士の会話に交わると「あの人何の薬やってるんだろうね?」といったコメントがよく出てきますが、ときにはそれが冗談じゃないんだということがわかってきました。ヨーロピアンなんかはドラッグ事情に詳しくて、「彼女は先日突然木に登り始めたからね、ああいう行動はきっとスピードだと思うよ」と教えてくれたりします。

 

「あの人薬やってるんじゃ・・・」というサスペクト(疑いをかけられている人)は、決して自ら「私薬やってます」と宣言したりはしないので全ては憶測の域を出ないのですが、とりあえず正社員で仕事ができているレベルのジャンキーであれば人畜無害なので気にしないことにします。ただデートの約束をすっぽかすのは勘弁してほしいですよね。そこのあなたもすっぽかされたときは「私との約束を破るなんて、あの人薬やってるに違いないわ」と自分を慰めてみてください。

 

ちなみにAidanは2週間後にまた「元気?」と連絡してきました。ますます謎は深まるばかり。ちょっと興味が沸いたりして・・・いかん、いかん、近づいたらいけないというMarcからの忠告を忘れないようにしなくては・・・。

 

それほどハイじゃないけれど、今日もルンルンのMiKAでした♪

 

*この記事は2009年2月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

*2024年追記:ちなみにAidenはこの数年後結婚し、父親になりました。私はもう長いこと直接会っていないけれど、Linkedinの情報によれば、現在は自ら起業した会社の社長をしているようですよ。

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストラリア情報へ
Photo by Anthony Tran on Unsplash

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください