あるオージー男性から聞いた話が妙に心に残っています。
その男性が日本人の女の子に興味を持って、出会って2回目にベッドインしたその情事のすぐ後、彼女が彼に「Do you love me?」と聞いてきたそうです。返答に困った彼は正直に「I don’t know if I love you, yet.」と答え、その後彼女と連絡が取れなくなってしまったそうです。
これはまさしく、彼女が「I like you」と「I love you」の違いを理解していなかったことによるミスコミュニケーションだと思われます。
日本語で言う「あなたが好きです。」は単なる「I like you」よりももっと深い何かがあるような気がしますよね。そこで時には「あなたが好きです」は「I love you」と訳されることがあります。ところが「I like you」と「I love you」はオージーにとってものすごい違いがあり、たった2回目の出会いで「I love you」とは決して言いません。
では「I like you」はどのような時に使われるのでしょう。実はこれはかなり範囲が広く、出会ったその日にも使えますし、つきあって半年後でも使えます。ただ単に興味がある場合でも「I like you」、真剣にその人のことを思っていても「I like you」。これはちょこっとばかし日本人にとって混乱するものかもしれませんが、オージーとの恋愛を考えているそこのあなたは理解しなくてはいけません。「I like you」は一大決心して「あなたが好きです。」と告白するときにはもちろん、もっともっとカジュアルな「ちょっとHしてみたいかも」というような場合でも通用するのです。だから「I like you」と言われたからといってそれが必ずステディな交際につながるかというとそうではないことが残念ながらよくあるんですね。「好きだけど正式につきあう程ではない」ということもあるのです。
M子さんとMarkの場合:
MarkがM子さんにアプローチし、M子さんもだんだんその気になりました。そして何度かデートを重ねた後、M子さんが「Do you like me?」とMarkに尋ねたところ、彼は「I like you, but I’m not looking for a serious relationship right now.(君のことは好きだけど今は真剣な恋愛を望んでいないんだ。)」という呆れたお返事。M子さんがMarkとその後会わなくなったのは言うまでもありません。M子さんは「なんで私のことが好きなのに真剣な恋愛を求めていないの?やっぱり体が目当てだったのね!」と納得いかない様子。
S美さんとGregの場合:
デートの途中でGregが「I like you.」とS美さんに告白。嬉しくなったS美さんは「Will you be my boyfriend ? (じゃあ私の彼氏になる?)」とすかさず尋ねると、「Well, I’m planning to go overseas in this year, so I don’t know if I should have a girlfriend now.(う~ん、今年中に海外に行く予定をしてるから今彼女を作るべきかどうかわかんないなあ。)」。S美さんはいったい彼が何を求めているのかさっぱりわからず、やっぱり「体目当てだった?」ということに落ち着くしかなかったようです。かわいそうなS美さん。
これくらい「I like you」は気軽に口にされているのです。
それに引き換え「I love you」を口にするのはオージーにとってとても勇気のいることです。今まで「Like」だったものが「Love」に変わる、それは彼らにとって非常に重大な分岐点。今までカジュアルな気持ちでおつきあいしていたのが家族と変わらないほどスペシャルになるという意味をもたらす「I love you」。この先ずっと一緒にいたい、あなたしかいない、そんな意味合いが「I love you」には含まれています。つきあっている異性に対して「I love you」と言うことは、それはほとんどプロポーズすることに等しいのです。結婚を目標にしているそこのあなた、つきあって1年経っても「I love you」と口にしない彼とは思い切って別れましょう。
ということで冒頭の出会って2回目にして「Do you love me?」という質問は相手にとってかなり重たかったに違いありません。皆さんも間違って同じ過ちをしないように気をつけてくださいね。出会った最初の頃は「I like you」、例え心の底からその人のことが好きだったとしても「I love you」とは言わないようにしてください。コミットメントが嫌いなオージーは「I love you」という言葉を聞いた瞬間その場から逃げ出してしまうことでしょう。
ちなみに「I like you」と「I love you」がどのように日本語に訳すことができるか下記に表してみました。
【I like you】:「好き」「興味がある」「嫌いじゃない」「セックスしたい」「友人に毛が生えたくらい」
【I love you】:「愛してる」「心の底から大切に思っている」「この先もずっと一緒にいたい」「結婚してもいいと思っている」「あなたしかいないと思っている」「家族同然」
う~ん、こうやって当てはまる言葉を見てみると、いかに「I like you」が大したことないかが改めて感じられますね。皆さんも「I like you」に惑わされないようにご注意くださいませ。「I like you」と言われたからといって、それほど特別なことではないんですよ。
いつか誰かに「I love you」と言われたい(!)、今日もルンルンのMIKAでした♪
*この記事は2006年7月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。
ほんと、I like you は軽いのもあるし重いのもある。
体目的の時もあるし…私の彼はI like you ではなく恋人になる時に君は〇〇で〇〇だから俺は君と一緒にいたいんだけど君は一緒に居てくれる?と聞いてきました。 真面目な人ほどちょっと遠回しに聞こえるけどきちんとここに惚れたんだと言ってくれます。
八ヶ月目にしてやっとそこから進展してI love youに変わりました。