オーストラリア国際恋愛

私達って選びすぎ?パート2

2023年8月16日

2007年1月に「私達って選びすぎ?」というコラムを書きましたが、1年以上経った今でも相変らず選んでしまっている自分に気がつきました。そろそろ選ぶ権利もないのでは、という意見もありますが、それでも反射的に選んでしまうその性質は、もうどうしようもないのだと諦めるしかないでしょう、いやなものはいやなのですから。

 

先日日本出張から戻ったとき、ブリスベン空港からゴールドコーストまでの乗り合いバスサービスを予約していたのですが、他の乗客が入国審査を通過して出てくるのをしばらく待たなくてはならず、バスドライバーと世間話をしつつ20分ほど時間をつぶしたことがありました。

夜のフライトだったために、私はすっかり疲れ果てていて、おまけに飛行機内や空港での出会いは元より計算していない私は、堂々たるすっぴん眼鏡だったのですが、どうやらそのバスドライバーは私を気に入ってくれたようで、私のアパートに到着し、荷物を降ろしつつ、「また会えないかな?」と恥ずかしげにアプローチしてきました。

私は、「じゃあ電話して。」と電話番号を渡してもいないのに、微笑みながらそう返事してその場を離れました。

彼は人も良さそうだし、見かけもそれほど悪くなかったのに何故?

・・・だって乗り合いバスドライバーなんだもの(すごい顰蹙を買いそうですけど正直に書いちゃいます)。もともと知っている仲ならともかく、彼とデートして一体どんな話をすればいいのでしょう?私と彼と、いったいどんな共通項が?

 

その次の日、シドニーに住んでいた頃の知人Ivanがブリスベンに用事があり、そのついでに私に会うためにゴールドコーストに立ち寄ってくれました。

彼が私に気があることは周知の事実だったので、面倒くさいと思いつつ、私はブリスベン行きの電車の駅まで彼を車で送ってあげることにしたのですが、その道中、マニュアル車を運転する私の手に、一瞬だけ彼が触れました。

それは偶然当たったわけではなく、意図的に彼が触れたのですが、それが決定打となり、私は2度と彼と会わまいと誓いました。生理的に受け付けなかったのです。

ちなみに彼はバツイチなので、一度は誰かに選ばれたことのある人。私が選びすぎなのか、彼が選ばれにくい人なのかどちらでしょう? 私側の意見を言わせてもらうと、彼はフランケンシュタインのような見かけの上に、いつもホームレス臭が漂っていて、仕事ができるように見せかけて、実際はほとんど何もせず、同僚からの不満が絶えませんでした。

 

またの別の人Anthonyは、同じ業種の同じ職種でいわばライバル。しばらく言い寄られていたけれど、顔がダメ。面白くていい人だとは思うのだけれど、ダメなものはダメ。

 

今日はJeffに朝食に誘われました。海が目の前に見えるカフェでフレンチトーストを食べた後、2時間もそこでたわいもない話をし、その後は二人でビーチを散歩。Jeffはハンサムだし、話も合うし、なかなかの逸材だけれど絶対的な問題点が・・・。

そう、既婚者なのです。

いかにロマンチックな朝食デート(?)をしようとも、結婚しているとあればハナからお話になりません。友達ならいいかと、今朝は誘いに乗ったけれど、なんだか微妙な雰囲気になりかけたから、もう次からは無しにしましょう。発展しない関係に時間を費やすほど私はヒマではないのですよ、Jeff君。

やっぱりいい男は早いうちに目鼻が利く女性に刈り取られてしまっているんだと痛感した朝でした。

 

日本出張中、新幹線移動の際に日経WOMANを読み始めた私は、「年収の理想を下げると出会いが広がる?」と言うトピックに目を引かれました。

あるデータによると、東京に於ける25歳から35歳の独身男性で、年収が600万円以上ある人はそのうちの3.5%しかいないらしく、結婚相手に自分の年収の2倍を判断基準として求める(ことが潜在意識にある)日本人女性は、自己の年収が高くなればなるほどターゲットマーケットのシェアが少なくなるというものです。

旦那様としてリスペクトするのに自分の収入の2倍を必要とするのであれば、例えば既に年収600万円ある30代の女性は年収1200万円の男性とでないと吊り合わないということでしょうか?そして重要なポイントとして、その3.5%しかいない年収600万円以上の結婚適齢期独身男性達が、主にどんな女性を結婚相手に選びたいと思っているのでしょうか。小生意気に収入が高い30歳よりも、年収なんぞ少ない25歳の方が可愛らしくて良しというパターンが多いのかもしれません。30代の女性が相手に求める年収の理想を下げたところで、相手に選んでもらえるかどうかは別問題なのです。

 

思い起こせば、28歳くらいまでに結婚しようと思えばできていたような気もしますが、その頃はそんなことに全く興味がなかったんですよね。もともと結婚に対して貪欲な考えがないので目鼻が利くはずもなく、どちらかというとダメ男とばかりつきあってきた私、今は時既に遅しです。

 

オーストラリア在住なので、日本人以外も多く恋愛対象にしている私には、違う法則があてはまるかと思いきや、「オーストラリア人はインディペンダントな女性を好むように見せかけているけれど、本音を言うとそうでもない」という我が友人Patrickの意見。

じゃあ日本でもオーストラリアでもダメじゃん!こうなれば離婚率の高いオーストラリアで、よっぽど年上の男性にトロフィーワイフとして30代の間に選ばれることを夢見るしかないのでしょうか。

 

いくら分析したところで、私は条件で恋人を選ぶタイプではないので、年収や地位はその人にあとから付随してくるおまけに過ぎません。私の理想は私が好きになる人。そこに条件なんてそもそも存在しないのです。

自分を大事にしてくれて、自分が一生敵わないと思う人についていきたいと願う、31歳ルンルンのMiKAでした♪

 

*この記事は2008年6月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

 

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Photo by Ben Moreland on Unsplash

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