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MiKA流英語上達法

2023年3月29日

留学業界での仕事を始めてから、「どうやって英語の勉強をしたんですか?」と渡豪して来たばかりの学生さんに度々尋ねられます。

私は至極一般的なワーホリだったので、最初は4週間だけ英語学校に通い、卒業後はアルバイトをし、しばらくは自分自身で英語学習を続けていました。その後もう一度学校に通い、授業は無遅刻無欠席で真剣に受けつつ、放課後は学校の設備をフル活用して自習に努め、夕方は教会の無料英会話に通い、家に帰ってからも、もくもくと勉学に勤しむ日々でした。

「勉強の仕方がわからない」という声をよく耳にします。が、オーストラリアで語学留学をしている人にとっては、英語で何かをすること自体が全て勉強になるので安心してください。例えばパブでビールを注文したり、声をかけてきた酔っ払いと他愛もない話をしたり、それだけで充分な勉強になると思います。

英語学校に通っているのであれば、昼間はしっかりと授業に専念し、夜はその日に習った新しい単語をノートに書き出して復習。ひとつひとつの単語のスペルや発音、それを使った文章などを応用練習するだけで、いくら時間があっても足りないことでしょう。きっと毎日毎日新しい単語がたくさん出てくるはずですから。

日記を書くのもいい方法だと思います。日本人は長文を書くことに慣れていないので、ライティングの良い勉強になることでしょう。その日にしたこと、感じたことを英文で書き留めるのは、思いのほか困難なはずです。日記を書くことによりボキャブラリーも増え、スペリングやグラマーの学習にもつながります。担任の英語教師にその添削を依頼すれば、きっと喜んで応じてくれることでしょう、人の日記を読むのは楽しいものですからね。

英語学校に通わなくてももできる学習方法はいろいろありますが、その中でも私のオススメを下記に挙げます。

1. Essential Grammar in Use(通称 赤本・青本)を購入して自習
Cambridgeから出版されている文法のための問題集で、入門~初級レベルの人は赤い表紙、準中級以上の人には青い表紙、というようにレベル分けされています。まるでバイエルのように一つ一つ進んでいくこの問題集は、根気がないと続けることはできませんが、もし一冊まるまるやり遂げることができたのであれば、あなたのグラマーはかなり完成度が高くなるはず。シドニーであればたいていどの本屋でも購入可能です。

2. DVDを見る
私がオーストラリアに来た頃はDVDはまだ主流でなく、ビデオが一般的だったので、私の場合はビデオレンタルでディズニーアニメを借り、それを繰り返し最低3回見ました。そうすると1回目では聞き取れなかった単語や文章が2回目では多少聞き取れるようになり、3回目には2回目よりももっと聞けるようになっていることに気がつきます。今ではDVDが普及し、ほとんどの映画やドラマに字幕をつけることができるので、是非皆さんも字幕をつけつつ、同じDVDを3回は繰り返し見てみてください。そうすることによってボキャブラリーが増え、生の英語表現を身につけることができます。もちろんリスニングの勉強にもなり、DVD鑑賞を楽しみつつ勉強することができ、一石二鳥。アメリカのTVドラマなんかを見るのが、実生活に使える表現が多々出てくるのでオススメです。Sex and The City やAlly Mcbeal、The OC、Desperate Housewivesなんかが、学校ではあまり習わない男女間の感情表現を勉強するのにもってこいです。

3. 友達と話す
できれば日本人以外のお友達をたくさん作ってください。英語でなければお互いが理解し合えない環境を自ら作り出さなくては、コミュニケーション能力の向上にはつながりません。それがオーストラリア人であれば理想的ですが、必ずしもそうでなくて構いません。英語は世界中で話されていて、それぞれイギリス訛り、ニュージーランド訛り、フィリピン訛り、アメリカ訛り、南アフリカ訛り、インド訛りとアクセントがあり、それだけではなく、フランス人の話す英語、ブラジル人の話す英語、タイ人の話す英語、と英語を母国語としない人のアクセントも理解できるようになって初めて、コミュニケーション力のある人だと言えるようになります。そして相手にも自分の英語をわかってもらうためには、自分の発音をなるべくネイティブに近づけるようにする必要があり、それをノンネイティブスピーカーにも理解してもらえるくらいにならなくてはいけないのです。発音矯正はマストです。
日本人と行動するときも、できれば英語で話してください。そうやって自分自身を英語漬けにすることが上達の鍵となります。

4. 働くこと
語学は必要にかられたときに上達をみせます。お給料をもらって働いているからには、お客様の言っていることを聞き取ったり、メニューや商品説明をしたりすることが必須であり、語学学校での甘えはもはや通用しません。最初は苦しいとは思いますが、英語力をつけるためには出来る限り人と接する仕事を選び、なるべく日本人スタッフの少ない環境に身を置くと良いでしょう。

5. オージーの彼氏・彼女を作る
愛があればかなりのコミュニケーションプロブレムは回避されるらしく、懇ろな関係になれば英語力の乏しさも乗り越えて、99%お互いが理解できるようになるそうです。相手は根気良くゆっくりと話してくれるし、愛するあなたの英語力向上を誰よりも願っているから、もちろん教えることも厭いません。この方法が上達のためには一番手っ取り早いのですが、それなりの運とタイミングを要求されるので、たまたまできたら儲けものくらいに思っていた方が良いでしょう。

英語学習に大切なのは、英語圏の文化を知ることです。言葉というものは、その国の文化によって長い年月を経て様々に変化して形成されてきて、これからも、生き物のように徐々にその姿を変えていくことでしょう。我々外国人がその言葉を理解するためには、なぜそのような言い回しをするのか、その文化を先ず理解する必要があります。そしてそれをするためにはその国の生活に身を置き、感覚でその表現を覚えることが重要となってくるのです。

英語を身につけたければ、いつまでも日本文化の殻に閉じこもっていないで、オーストラリア文化に染まるよう努力してください。「間違えたらどうしよう」とか「こんな英語のできない私なんて迷惑に思われているんじゃないかしら」なんて引っ込み思案な日本的アイディアはさっさと脱ぎ捨て、短いワーホリの間にどんどんいろんなものを吸収していってくださいね。

この連休はDVD鑑賞に浸っています。今日もルンルンのMiKAでした♪

 

*この記事は2007年6月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

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Image by Silvia from Pixabay

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