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人生のターニングポイント

2023年4月19日

人の一生の間にはたくさんのターニングポイントがあり、人は分岐点に立つ度に悩み、考え、相談し、最終的には自分自身で選択します。

それによってその後の人生が大幅に変わる場合と、微細な変化しか与えない場合とありますが、その選択を後々後悔するかどうかは、その後の本人の心がけ次第だと思われます。

就職、転職などは、その人の一生に大きく関わるものなので、熟慮の上に行動に移すのが、問題を最小限に抑えるであろうことは常識です。

仕事はその人の生活時間の大部分を占めるため、それが順調か否かはその人の私生活にも影響を及ぼすことになり、楽しんでそれができているか、過剰なストレスを感じていないか、適当な給与を受け取っているか、職場の人間関係などを鑑みて、あなたの現在の仕事を決めるのは重要です。

例えば、現在お仕事をしているあなたの選択肢は、居心地の良いこのぬるま湯のような職場を思い切って出て、もっと上を目指すために少しリスキーな転職を目指す、あるいは、いやいや続けている仕事を思い切って辞め、違うスキルを身につけるために留学する、などが挙げられます。

 

結婚も、人生において非常に大きなポイントですよね。結婚というものは、その後の人生をそのパートナーと一緒にずっとやっていくという意味で、人は慎重にならざるを得ません。将来経済的に問題はないだろうか、子供を作ることに対して価値観の相違はないだろうか、果たしてその人を一生愛し続けられるだろうか、などなど、考え出したらきりがありませんよね。

周囲の既婚者達はよく、「結婚は成り行きと勢いだ」というようなことを言いますが、確かに細かいことを心配しすぎてはいつまでも結婚にたどり着けず、多少の勢いは必要だと思われます。かといって、いくら勢いがあったとしても、当人同士に「この人と結婚してもいい」という絶対的な意志がそこになければそれは成立せず、それを持っているという時点で既に、その人は選択をしているのだと思われます。

 

オーストラリアで暮らしていると、「結婚」というものに対する価値観が日本にいるころに比べて薄れてしまい、日本へ帰国した友人と話をすると、ときどき話が噛み合わなくなってしまうことがあります。

例えば友人のうちの一人は、海外就職の話が持ち上がり、そのオファーを受けようかどうしようか悩んでいたので、「チャンスだからやってみれば?」と言うと、「シドニーにいるMiKAちゃんにはわからないだろうけどね、日本にいて28歳はそろそろ婚期を逃しつつあるから、今海外就職でインドネシアに行くだなんて、結婚を諦めるかどうかの重大問題なのよ!」と彼氏がいるわけでもないのに、もしかしたら海外に行ってしまっている間にあるかもしれない、将来の旦那様に出会うチャンスを逃すことを心配しているのでした。そうか、日本での結婚を考えているのであれば、その意見にも納得。そこで「私のキャリアのために、またとないチャンス!インドネシアでもどこでも行きます!」なんて言っているようなタイプは、いつまでも結婚できなさそうですものね。

 

ワーホリや留学も人生の分岐点になりえます。海外に行くということは、ときにはその人の価値観を大きく変えることがありますし、そこで遭遇する人々やチャンスによって、その後の人生が大きく左右されることでしょう。じっくり考えて行動に移すことはもちろん重要ですが、考えすぎて行動に移せないのも、決断力の無さの表れです。

例えば彼氏がいる人が悩む留学1つにとっても、
1. 彼氏がいるから行かない
2. 彼氏が止めるから行けない
3. 彼氏がいるけれど、行く。1年くらい待っていてくれると信じている。
4. 彼氏がいたけれど、行く。一年待てないというから別れた。
という4つもの選択肢があなたにはあって、そのどれを選択するかはあなたの自由なのです。

 

よくその後悔を誰かのせいにしている人を見かけますが、最終的な判断を下しているのは全て自分自身だということを理解したら、きっと前進することができるでしょう。ワーホリに行く、留学する、その企業に就職する、転職する、或いは自分で起業する、というアクションを起こすチャンスは皆平等に与えられていて、行動に移した後、それをどのように自分が納得できるものにしていくか、が重要なのです。結婚やビザ問題などは自分の力だけでは決められず、運を天に任せなくてはいけないこともたまにはありますが、ワーホリ生活などは自分の心がけ次第でいくらでも充実したものにすることができます。

 

留学、ワーホリに踏み切ることができず、「あのとき行けば良かった・・・」と後悔している人はたくさんいますが、実際に経験して「行かなきゃ良かった」と言っている人にはお目にかかったことがありません。ただ、注意してほしいのが、海外に出れば誰もが楽しく充実した日々を送れるかというとそうではなく、根暗な人がオーストラリアに来たらパッと明るくなれる、とか、オーストラリアに3ヶ月もいたら英語ペラペラになる、とか安易に考えないでくださいね。何に関してもポジティブな姿勢でコミュニケーションを取り、健全な人脈を作り出すことが重要です。そしてオーストラリアの自然、文化、人を好きになること。更に最も大切なことは、自分自身を信じることです。

 

留学やワーホリに踏み出す前には、周囲からの騒音はつきものです。「ワーホリなんて行ってどうなる?」「戻ってきた後どうするの?」「オーストラリアの英語は死んでる」「現実逃避?」などなど。
あなたの一歩を踏み出す邪魔をしているその騒音には、気を取られないようにしてくださいね。ネガティブなことを言ってくる人に限って、その人自身は留学経験がなく、何がオーストラリア訛りで何がアメリカ訛りなのかもわかっていないのですから。

留学やワーホリは、あなたの人生のターニングポイント。その後のことを心配してばかりいず、それを単なる経験として捉えることも、ときにはいいんじゃないでしょうか。いくら頭で考えたところで、人生は常に予定通りに行くものではないのですから。

人生に翻弄されています。今日もルンルンMiKAでした♪

 

*この記事は2007年7月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

 

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