オーストラリア・シドニー | オーストラリア食文化

ワーホリ体重増加理由

2019年11月22日

観光でもワーホリでも学生でも、オーストラリアに来た日本人女性のそのほとんどが「太る」という経験をしたに違いないと思います。たいていワーホリの1年の間に少なくても2~3キロ、多ければ10キロくらい体重を増加させてしまう女の子達。なぜか男性にはそれがあまりあてはまらず、体重を増やす方もいらっしゃいますが、女性と比較するとその割合が断然少ないのはちょっと不公平に思います。

日本人女性がオーストラリアに来て太ってしまうその原因の第一要因として挙げられるのがArnott’s(http://www.arnotts.com.au/)。アーノッツはオーストラリアを代表するお菓子メーカーのうちのひとつで、国民的お菓子と言っても過言でないTimTam(ティムタム)は日本でも人気を博しています。オリジナルはさくさくとしたクッキーの間にクリームがはさまれており、それをチョコでコーティングしたもの。このTimTamには数々のフレーバーがあり、例えばオリジナルのものにキャラメルがはさまっているChewy Caramel、チョココーティングが2倍の厚さになっているDouble Coat、TimTam Black Forest、TimTam Latte、TimTam Creamy Truffle Temptation等等、ときどき限定商品も出たりしてついつい試したくなってしまいます。現在はPink Wishという名前のイチゴフレーバーが最新、以前は唐辛子味なんかもあってずいぶんと私を楽しませてくれたものでした。

このTimTamは確かに美味しい・・・。しかしながら確かに高カロリー。まるで砂糖と脂肪の塊のようなこのTimTam、ダイエットの大敵です。それでもこの魅惑的なおいしさについつい手が伸びてしまう、そして太ってしまう。この葛藤はオーストラリアに来たら誰しもが先ず通らなくてはならない登竜門であるかと思われます。しかもアーノッツにはTimTam以外にも魅力的な商品がたくさんあり、試したくても我慢しなくてはいけないのはTimTamだけではないのです。

Arnott’s以外にもオーストラリアには美味しいものがあふれています。オーストラリアに来たばかりのときは美味しい物がどこで手に入るかわからず、ただただ買い求めやすいスーパーマーケットの冷凍食品や、チェーンのケーキ屋さんでべったりと甘いチーズケーキやチョコマッドケーキを買い食いして後悔したりしていましたが、しばらくすると緑色の葡萄は皮ごと食べられてとても美味しい、だとか、Crispy Creamの存在だとか、LeichhardtにあるどこそこレストランのGelatoがいけるだとか、どこのスパニッシュレストランのパエリアが一押し、だとかいう情報が耳に入るようになり、食べる以外に楽しみのないお金の無いワーホリ&学生時代には、節約しつつも時々ちょっとした贅沢を味わうようになりました。

牛肉も安いし、フィッシュマーケットの魚も新鮮だし、果物なんか日本に比べると断然安くていいものがあったりします。日本のように箱入りの、傷ひとつない美しい見かけのりんごなんかはなく、小ぶりでキズだらけのものが山積みされて売られていますがそれがなんだか「本来あるべき姿」に見えてくるような気がします。イチゴなんかとても不揃いで、色だけは真っ赤っか、食べるとしゃりしゃりして酸っぱい、そんなイチゴがとても自然に見えるのは私だけでしょうか。日本のイチゴは研究され尽くしていて見事なほどに甘く、形も完璧に揃っていますがべらぼうに高いんですよね。イチゴひとつをとってもその国の文化が表れている気がします。

オーストラリアは多民族国家故、ひとつの国にいながらして世界中の料理を味わうことができます。Sydneyにはインド料理、メキシコ料理、韓国料理、中国料理、タイ料理、ギリシャ料理、イタリア料理、スペイン料理、モンゴル料理、エジプト料理、インドネシア料理、ベトナム料理、トルコ料理、そして日本食など、世界各国のレストランが軒を並べており、選ぶのにも一苦労。そしてそのほとんどがその国出身のシェフによって料理されているので本場に近いものを味わうことができます。最初は色々なものを試したくて時間とお金が許す限り挑戦しましたねえ。パクチーをおいしいと思ったのもシドニーに来てからだし、ココナッツミルク入りカレーや、癖のあるラム肉の味、アボカド、チャイニーズベーカリーのタロイモアンパン、ケバブ、サンドライドトマト、スイートチリソースとサワークリームがかかったポテトウェッジズなど、オーストラリアに来てから覚えた味は数知れずあります。

日本食が恋しくなればジャパニーズレストランに行くこともできますし、自分で作ることもできます。シドニーには日本食材品店もありますし、もし身近にそれがなければ韓国食材品店で代用品を買えば何とかなります。冷凍だけれど納豆もあるし、運が良ければおからなんかが手に入ることもあります。

基本的にオーストラリア人は日本人よりも頻繁にフライドポテトを食べ、ピザのデリバリーを頼み、コーラを食事と一緒に飲み、アイスコーヒーにはアイスクリームと生クリームを山ほどトッピングするという食文化を持っており、それによって生じる肥満が社会的な問題となっています。でも染み付いてしまったそれらの文化はなかなか変えることができません。甘いものはこれでもかというくらい甘くないと気がすまないし、Fattyな味が大好きなのも生まれてこの方そうなのだから今更変えようがないんです。

これを読んでいるそこのあなた、最初の1年で太ってしまうのは誰しもがそうなのであまり落ち込まないでください。日本に戻ってしばらくすればきっと体重は元に戻ります。もしセカンドワーホリや学生ビザ切り替え、延長などで1年以上の滞在になるときは要注意してください。このままのペースではいけません。もう散々オーストラリアの珍しく美味しい食べ物は堪能したはずですから、ここらへんで頭の切り替えをしてください。さもなくばあなたもThe Biggest Loser Australiaの仲間入りになっちゃいますよ。

虫歯にも気をつけたい!今日もルンルンのMIKAでした♪

*この記事は2006年11月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

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