オーストラリア・シドニー | オーストラリア暮らし

友達は一生の宝

2019年11月25日

私はおそらく常に恋愛している恋愛体質な人間だと自己分析しますが、そんな私が恋人よりも重要に思っているものは友人です。

私は20歳ぐらいの頃から自然と「男とはいつか終わるけれど女友達は一生」という考えを持つようになりました。これはある人に言わせれば「それは本気の恋愛をしてないから」、また別の人にとっては「淋しいやつだなあ」という捉えかたになるようですが、それから10年経った今現在、数々の恋愛遍歴を経てそのいずれの彼氏とも関係が終わっているけれども、確かに私の信条どおり10年以上親友という関係を保っている女友達は複数います。

私は日々真実の愛を求めて行動していますが、だからこそそれを見つけるのがどんなに困難かということを知っています。更には永遠の愛を見つけるなんてLottoで$3millionが当たることより確率が低いと思っていて(ほとんどありえないと言ったほうが近いかもしれない)、たいていの「愛」はいつか終わるものだと考えているシニカルな側面があります。それにより私の20代前半までの恋愛は「いつか終わる」と心のどこかで思い続けているものでもありました。

日本を離れるとき学生時代からの親友らが空港にサプライズで現れて見送ってくれたときのこと、ときどき思い出しては胸がじんとします。そのとき空港まで車で送ってくれた彼氏とは終わってしまったし、親友らもそのとき連れてきていた当時の彼氏達とみんなきれいさっぱりおさらばしています。

現在はそのうちのひとりがハワイ、もう二人は日本、私はオーストラリア、と言った具合でばらばらに暮らしてはいるものの、ときどきは連絡を取り合い無事を確かめています。友達であり、ライバルであり、良き相談相手であり、かけがえのない友達を持ったなあと心底思います。

ときどき「友達より彼氏優先」という女の子がいますが、私、そういう子苦手なんです。彼氏ができると突然連絡が取れなくなってしまったり、女の子だけの会に彼氏をいつも連れてきたり、それどころか友達の彼氏を奪ったり。それによって友人総グループを失うことになったとしても愛を貫くのはある意味立派だとは思いますが、私にとっては大切な友人を失うことの方がよっぽど怖いことのような気がします。

オーストラリアに来てからの友人関係に関して、私は比較的恵まれている方だと思います。英語学校でもバイト先のジャパレスでもたくさんのいいお友達ができたし、渡豪して5年以上経った今、そのうちの大部分はそれぞれの国に帰ってしまったけれど、それでもワーホリ時代からの友達が何人かはシドニーに残っていて連絡を取り合っています。

オーストラリアに来る日本人というのは、他の国籍の人と違ってたいてい単身で乗り込んできています。そこには家族も親戚もいない、もともと友人がいたらそれはラッキーな方ですよね。そんな中で育まれる友情という絆は日本でのものに比べてより一層深まるような気がします。英語がうまくできない貧乏なワーホリ生活から始まり、就職活動、永住権申請プロセスなど、お互いに励ましあい、たくさんの情報を交換し合い、支えあって生活してきた私達の心のつながりはとても深いと信じています。そしてそれはどんなことをしても失ってはいけない、貴重なものとして私の心の中に刻まれています。

職場の中でももちろん友情は生まれるものであり、英語学校で働く私にとって受付嬢イマリ、アクティビティコーディネーターのレベッカ、社長秘書のN嬢は私の仕事事情、恋愛事情においてなくてはならない存在となっています。いつも話を聞いてくれてありがとう。

このように、私の人生に於いて友人というものは無くてはならない存在なのです。それは日本にいたとしても、オーストラリアにいたとしても、世界中のどこにいたとしても絶対に必要なもの。友達の助けなしにワーホリ時代にアルバイトを探すこともできなかったし、ビジネスカレッジも卒業できなかったし、現在の就職もなかったかもしれません。私はときどき感情のエアポケットに落ち込んだように鬱になることがありますが、そんなときも友達が心配してくれてることがわかると「しっかりしなくちゃ。」と力が沸いてくる気がします。今まで助けてくれたみんなどうもありがとう。

友達というのものはいつも助けてもらってばかりではもちろん成り立ちません。友達が困っていたら自発的に「何とかしてあげたい」と思い、行動に移すことが友情を保つ鍵だと思います。ときどき相手を利用するために友達面をしている人がいますが、そんなのはいつか化けの皮が剥がれて長続きしないでしょう。友情というのは持ちつ持たれつ、なのです。そして相手を思いやる気持ちを忘れてはいけません。

オーストラリアに留学に来たあなた、ワーホリで滞在しているあなた、お友達はできるだけ質のいい人を選んでたくさん持つようにしましょう。目的が語学習得であれ、仕事をすることであれ、オージーと結婚することであれ、あなたのそのオーストラリア生活に友達がいなければそれはとても淋しいものになってしまうような気がします。友達がいなくたって勉強はできるし、彼氏もできるかもしれないけれど、そこに友達もいたらもっと楽しい生活を、潤滑に送ることができると思いませんか?

友達は一生の宝です。今日もルンルンのMIKAでした♪

*この記事は2006年11月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

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Photo by Jessica Devnani from Burst

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