オーストラリア・シドニー | オーストラリア国際恋愛

それでもオージー男性が好きなんです。

2023年3月16日

過去のルンルン日記を紐解いてみると、これでもかと言うほどに私のオージー男性に対するネガティブな思考が綴られていますが、それとは裏腹に、私は実はオージー男性が大好きなんです。

コミットメントができなかったり、責任感がなかったり、口先だけだったりする人の割合は確かに多いですが、その中でもまともで誠実な人は少数派ながら必ず存在していて、そういう人にたまに出会うと、まるで砂漠の中でオアシスを見つけたかのような救われた気分になり、心が浄化します。

 

例えば私が勤める英語学校のマイケルさんは、根っからのオージーだけれども恋愛に関しては殊のほか潔癖です。彼とは数年に亘りほとんど毎日顔をつき合わせているので、彼の恋愛に対してのまじめさを私はよく理解しています。

マイクだったら絶対にBarで女の子に声をかけて一発やっちゃう、なんてことはしないし、ましてやお金を払って春を買うなんてことは彼の辞書にはありません。出会いに対しても慎重で、軽々しくデートしてみる、という意識もないようです。

そんなマイケルさん35歳、英語学校のマーケティングという仕事がら世界中の様々な人と出会います。ブラジル出張で誘惑されることもあるでしょう、ヨーロッパ出張で愛を告白されることもあるでしょう。でも潔癖なマイケルさんは冷静に、そしてもちろん相手をリスペクトしつつ、丁寧にお断りしているようです。

本当にマイクが好きだと思える相手に出会えるまで、彼はシングルを貫くことでしょう。普段からいつもレディーファーストなジェントルマンであるマイケルさん、私にとって信用できるオーストラリア人男性のうちの一人です。

 

友達のホームパーティにお呼ばれして、というのが私にとっては理想的な出会いです。

先日のパーティでは、ユーモアのセンスたっぷりのグラフィックデザイナー、Garth君(34歳)に興味をひかれました。妙齢で仕事もしっかりしている彼がなぜシングルなのかこっそり友人に聞いてみると、「いい人すぎてオシが弱いの。」というお返事。やはり男性はある程度アグレッシブになる必要もあるらしく、電話番号を聞きだしたり、デートに誘ったりするためにはGarth君はもう少し強気にならないといけないんです。

実際女の子がGarth君に興味があったとしてもなかなかこちらから「電話して」と言って電話番号を渡したり、「今度デートしようよ」なんて誘えないものですものね。特に自己主張の強いこの国では他の男性諸君にどんどん先を越されて行ってしまいます。

 

私がシドニーでビジネスカレッジに通っている間のこと。そのカレッジはオーストラリア人が多く通う学校で、毎日クラスで顔を合わせるので、当然のことながらそこにフレンドシップが生まれます。オーストラリアローカルのクラスメイトはそのほとんどがハイスクールを卒業したばかり、日本で何年かOLをしてオーストラリアに渡った私はみんなよりかなり年上だったのですが、日本人は若く見られますし、イージーゴーイングなオーストラリア文化の中でそれほど年齢のことは気になりませんでした。

当時のクラスメイトで、Allanという男の子がいました。確か年齢は21歳くらい、体が大きくて、強いオージーアクセント。

ある日彼から携帯に連絡があり、「アサインメントを一緒にやらないか」というお誘い。アサインメントにはかなり苦労していたので、オージーのクラスメイトと協力してできるのは嬉しく、二つ返事で誘いに乗ると、どうやら彼は私をアサインメントの目的で迎えに来たわけではなく、そのままデートコースにまっしぐら。

その後は学校で顔を合わせる度に(ほとんど毎日)小さな花をくれたり、アクセサリーをプレゼントしてくれたり、誕生日には一生懸命書いたであろう、へたくそな漢字で私の名前を綴ったカードをくれたり、あの手この手をつくして私の気をひこうとしていました。

一度は親戚のおじ様の誕生日パーティに連れて行かれてそこで家族に紹介されたこともあります。

だんだんシリアスになってきた、と思った私は丁重にお断りしようと思ったのですが、何を言っても納得してくれない彼。結局カレッジを卒業してからも何度も電話攻撃を受け、最終的には私が「もう2度と電話しないで」と三下り半をつきつけるまで彼からの連絡は途絶えませんでした。

 

結局何が言いたかったかと言いますと、このような純愛の持ち主もオーストラリアにいる、ということなのです。私とAllanは性交渉は全くなく、挨拶のほっぺにキスが最大のスキンシップでしたが、それはやはりAllanが私のことを心からリスペクトしてくれていたからだと思います。じゃあなんでAllanとつきあわなかったかって、だって私は私で真実の愛を探しているんですもの、本当に好きな人とじゃないとおつきあいしません。

 

以前触れた、「宗教を理由に私に手を出さなかった彼のケース」ですが、オーストラリア人の友人に聞いてみると「とても珍しいけれど、そういう人、存在するよ。」と言われました。

更にそれを裏付けるかのように、私の友人の旦那(オーストラリア育ちのヨーロピアン)まで、「実は自分も24歳までそうだった。」と言う発言。「それまではつきあっていた彼女に『結婚するまで…』と打ち明けると皆変な顔して去っていった。でも24歳のときに癌にかかったことをきっかけに、やっぱり新しい世界も知りたくなってセックスしちゃったんだ。」って…。

なんだか自分がとても恥ずかしくなりました。そっかあ、結婚するまでしないって信条を持っている人、こんな世の中にもまだ存在しているのね…。私みたいに「車買う前に試乗運転しないと」なんてMaterialisticな考えとはあまりにもかけ離れていたので、それらの意見を消化して理解するのにかなり長い期間を要しました…。そして一旦理解してからは改めて「婚前交渉なし」というアイディアを尊重しています。

こんな誘惑だらけの世の中で、そのような考えを持ち続けるその克己心の強さ。心からの尊敬に値します。そしてそれを素直に信じることができずハナっから否定し「絶対に何か裏がある」なんて決めつけてしまった私。こんなことだからなかなかいい人が見つからないんですよね、きっと。

 

冒頭にも書きましたが、私は決してオージー男性が嫌いなわけではないのです。上記のような心清き男性たちは大好きですし、見つけたときにはそれこそ幸せの青い鳥に出会ったような気分になります。でも、人の心というものはおかしなもので、なぜかしら毒々しい禁断の果実の方が美味しそうに見えたりして、ついついふら~と引き寄せられちゃったりすることもあるんですよね。

いい加減気をつけましょう。今日もルンルンのMiKAでした♪

*この記事は2007年3月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

*2023年追記:マイケルさんその後。当時の英語学校から別の学校へ転職し、そこで数年の間に大金を稼いだ後、世界旅行に出た彼。なぜか旅行後はいろいろなことがうまく行かず、精神に異常を来たし、現在はほぼホームレス。

*2023年追記:Allanのくだり、今読み返すと、Allanってストーカー的でヤバい?? いやいや、ただ単に若かったんですよね、だから感情のコントロールがうまくできなかった? ということで。

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Image by Sasin Tipchai from Pixabay

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