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オージー彼氏を持つための英語力基準

2023年3月22日

とある土曜の昼下がり、勤め先の英語教師達とランチに出かけたときのこと。そのうちの一人の男性教師が、「ブラインドデート(第三者の仲介によって面識のない男女が出会うデート)に行ったら、相手の英語力が不充分で結局うまくいかなかった」と言っていたのが記憶に残っています。そのデート相手の英語力はどれくらいだったか詳しく聞いてみると「だいたいPre-intermediate(準中級)くらい」と言っていました。

 

Pre-intermediateレベルというのは、オーストラリアの英語学校で、日本人や韓国人が一番多いレベルだと言われています。例えば日本人のワーキングホリデーが3ヶ月から4ヶ月間英語学校で勉強し、卒業後アルバイトを始めるという典型パターンで説明しますと、入学当初はたいてい皆さんElementary(初級)かPre-intermediate(準中級)から始まり、その後2ヶ月から3ヶ月かけて一段階上のレベルにあがり、Intermediate(中級)で卒業、場合によってはPre-intermediate(準中級)のまま卒業、というのが王道です。

 

Intermediate(中級)というレベルは最低限の日常会話ができる、というレベルであり、この時点でようやく最低限、となります。日本食レストランのフロアースタッフの英語力はたいてい中級がボーダーラインとされています。細かい時勢や状況を説明したり、逆に説明を受けたりする場合はまだまだ力不足を感じますでしょうし、オーストラリアローカルのオフィス業務や電話応対に至ってはほとんど任せられないのが実情でしょう。

 

ということで、彼のブラインドデート相手の英語力がPre-intermediateだったというのは、例えいかにプロの英語教師であろうとも、男女として真剣な関係を築くために必要不可欠なコミュニケーションを取るのが困難であり、結局はうまくいかなかったということでした。もちろん彼はプロとして、英語を母国語としない人の話も根気強く耳を傾けるスキルを持っていますし、一般的なオージーに比べて外国人の訛りにも慣れています。Pre-intermediateレベルというのは、単純な自分の意志や感情を表現することはできますが、やはり男女関係となると複雑なことも表現する必要が山ほどありますものね。彼は私が嫌うセックス目当てのオージーでなく、真剣なお付き合いを求めているタイプなので、なおさらそれが重要だったようです。(そう考えて見たら前者にとっては逆にあまり英語ができないほうが都合がいいのかも)

 

それでは、いったいどれくらいの英語力があれば良かったのか尋ねてみると、「Upper-intermediate」という回答でした。このレベルはいわゆる上中級レベルで、上級の一歩手前、ワーキングホリデーでこのレベルであれば結構尊敬されるレベルでございます。このレベルで何ができるかというと、日常会話から一歩進んだ、業務上の会話も最低限できるようになり、テレビや放送などの大意を聞き取ることができます。電話応対も簡単な内容であれば最低限こなすことができますが、複雑な状況になると、コミュニケーションプロブレムが発生することもままあります。

 

彼がUpper-intermediateを基準にしいたのは、私にとっても納得できることです。例えば私の勤める英語学校のインターンシッププログラムも、参加基準をUpper-intermediateレベルとしていて、それ以下の英語力の場合、込み入った状況、忙しい状況での意思疎通が困難だという事実が何百人というインターンシップを配属してきた過去の統計から確認できます。プロの英語教師にとってのガールフレンド探し基準や、無償インターンシップの参加基準がUpper-intermediateレベルということは、実際的なオーストラリア社会生活の中ではもっと高い英語力を要求されるであろうことは必至であり、それを物語るように英語学校にはAdvancedレベルと呼ばれる上級レベルが存在していて、更なる複雑な英語学習ができるようになっています。

 

そのランチでの会話中、私はふと自問自答してみました。

「私が仮に、英語を母国語としない人とオーストラリアでつきあうとしたら、私の彼に対する英語レベル基準は何になるのだろう?」。

答えはUpper Intermediateではありません。

「自分と同等、もしくはそれよりも高い英語力」です。

 

私の渡豪以来の男性遍歴を振り返って見ると、オージー以外はそのほとんどが英語学校での出会いであり、たいていが自分と同じクラス、もしくはそれよりも上のレベルだったことに気がつきました。自分の英語力が上がるにつれて相手もそれ相応の英語力を持っていたので、コミュニケーションもバランス良く取れ、一方的にどちらかがしゃべって片方が理解できない、ということはありませんでした。ワーホリの終わり頃に、あるオージー男性と何回か食事に行ったことがありますが、やっぱりかなり会話に集中しないと聞き取れないので、デート後はぐったりしていたことがありました。そういうのは長続きしないものですよね。

 

仮に私が日本人とおつきあいすることになったとしても、相手の男性には自分よりも高い英語力を持っていてほしいと思います。そうでなくてはこのオーストラリアで暮らしていく上で、結局は私が相手の面倒をみることになり、つまりはそれによって私が大半のリードを取る事になってしまうからです。長年「守ってもらいたい願望」を持っていて叶えられない私は、これ以上強い女になりたくはありませんので。

 

私の現在の英語力がいったいどれくらいなのかは、IELTS試験でも受けてみない限り数字では表せませんが、英語学校で仕事をしているくらいですのである程度のレベルではあると思います。それでもときどき相手が早口だったり、突拍子もなく話題を変えられたり、ましてやそれが電話での会話だったりすると訳がわからなくなることがあります。相手にとっても私の発音が理解できず、何回か聞きなおされ、結局は違ういい回しをすることもあります。きっと私も私の気がつかないところで英語力を理由に関係を終えられたり、始まることすらなかったりすることもあるのでしょうね。

 

オージー男性との関係を望むそこのあなた、英語学校で英語力を磨きましょう(営業)。

今日もルンルンのMiKAでした♪

 

*この記事は2007年4月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

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Image by Pexels from Pixabay

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