オーストラリア・シドニー | オーストラリア暮らし

空の旅をごゆっくりとお楽しみください。

2023年3月27日

わたしは今、飛行機の中でこのコラムを書いています。
毎年恒例の日本出張の時期が、今年もやってまいりました。2007年5月12日から6月3日までの3週間、シドニーを留守にいたします。

シドニーで暮らし始めてからこっち、海外移動には結構慣れてきて、特にシドニー~日本間のJAL、QANTAS便なんかは気楽なものとなりました。思えばワーキングホリデーとして、初めてひとりで名古屋からシドニーへ発ったとき、機内ではワクワクどきどき、ケアンズ空港での早朝の経由では、何かが間違っているのではないかと、不安で胸がはちきれそうでした。それが今では、ニュージーランドだろうが韓国だろうが、一人であちこち旅をすることができるようになったので、私も少しは成長したもんだと感じます。

今回もそうですが、例えばJAL便での移動の場合、私は先ず座席につくまでの通路で女性ファッション誌をゲットし、席について荷物を収納したらネックピロウを膨らまし、靴を脱いで途端にくつろぎます。お食事メニューをチェックし、一度も買ったことはないけれど、JALSHOPに隅から隅まで目を通します。そして毎回楽しみにしているJAL機内誌SKYWARDの連載「つばさよつばさ」(浅田次郎)を堪能。その後は機内エンターテイメントのご案内をぱらぱらとめくりつつ、映画を見ようかファッション雑誌を読もうか考え、そんなことをしている間に飛行機は雲の上、シートベルト着用のサインも消え、気づかぬ間に私はうとうとと眠りに入っていくのでした・・・。

特に出張の際は、移動の時間というのは大切な休息時間でもあるので、私は機内でひたすら寝ます。これが夜便であればなおのこと、次の日万全の態勢で仕事に臨めるよう、できる限りの睡眠をとるべく心がけます。私は幸いに狭いエコノミークラスでも就寝するスキルがあり、機内食と着陸のときだけ器用に目を覚ますことができるので、それ程移動が苦にはなりませんが、人によっては機内では睡眠薬を飲まないと眠れないということもあるらしく、そういう人たちの海外出張というのはより大変であるのだろうとお察し致します。

何を隠そう私は高所恐怖症で、飛行機の離着陸が非常に恐ろしく、離陸時はひたすら違うことを考えるように努力し、着陸直前にはなるべく目を覚まさないようにしています。これが新幹線やバス移動だったら、もっと心地よい眠りについていること請け合いですね。

作家の林真理子曰く、「飛行機に乗るときは肌が乾燥するのでファウンデーションを塗らない」とのことですが、私もその意見に賛成です。前述のように移動時間は私の休息時間でもあるので、できればノーメイクで楽にしていたい。そして機内は空気が乾燥するので肌の保湿を心がけたいし、コンタクトレンズなんてもってのほか。

一度、つきあい始めたばかりのボーイフレンドに空港まで送ってもらったことがあり、すっぴん&メガネ姿を見せたくなかった私は、バッチリメイクをした上にコンタクトをつけたまま飛行機に乗り、9時間後大阪についたときはウサギのように目が赤くなっていて、ひどく後悔したことがありました。

ただしこの快適すっぴん移動法には落とし穴があり、たまたま知人が同じ便に乗っていたり、降りたところで思いがけず友人に遭遇したりすると、顔をそむけなくてはいけなくなるので注意が必要です(私だけ?)。

友人は「機内は出会いの場だから必ずメイクして乗る」と言い、隣合わせた外国人男性から名刺をもらったことが過去3度程あるようですが、私は残念ながらそこまでの気力はありません。

東・東南アジア系のエアラインでは、フライトアテンダントは99%女性なので、私にとってそれが目的で航空会社を選ぶというポイントにはなりえないのですが、アジア人女性好きな外国人には、しっかりとメイクしたユニフォーム姿のスチュワーデスがたまらなく魅力的に見えるらしく、彼らにとっての重要なエンターテイメントとなっているようです。

オーストラリアやヨーロッパのエアラインでは、男性のフライトアテンダントも普通にいますよね。私もEmiratesに乗ったときは、男性フライトアテンダントから特別にチョコレートをもらったことがありますし(そのときは化粧してたんです)、友人はQANTASのフライトアテンダントからボトルワインをプレゼントされていました。

通路をはさんだお隣では、話好きな中年のオージー男性が、反対隣の若い日本人の女の子にしきりと話しかけていますが、早朝に家を出てあくびが絶えない私は、なるべく目を合わさないようにもくもくとこのコラムを書き続けています。

すっぴんメガネの今の私には、隙のないメイクできめた、若いJALのスチュワーデスさんたちがまぶしくて直視できません。みんなモテるだろうなあ。近頃はJALのスチュワーデスがみんな年下に見えますが、これは私の目の錯覚ではなく、実際にみんな年下なんですよね?(渡豪してから日本感覚で年をとっていないので、イマイチ把握できていないのと、現実逃避が混ざってボケています)

あ、機内食。マーボー茄子か若鶏のグリル・・・。
若鶏ください。

今日もルンルンのMiKAでした♪

*この記事は2007年5月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

*2023年追記:暮らす場所が変わるにつれて、使用する航空会社も変わるので、最近は長いことJAL便を利用していません。全く記憶にないのですが、機内提供のファッション雑誌になんてありましたっけ?新聞があるのはコロナ以前どこの航空会社でも定番でしたが。

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Photo by Tim Gouw on Unsplash

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