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シドニー人はフレンドリーに道端で他人と挨拶するか否か

2023年5月3日

先日、友人のPatrickと、「シドニー人はフレンドリーに道端で他人と挨拶するか否か」について語り合ってみました。

私は賛成派。過去約6年のシドニー滞在中、通りすがりに「G’day」と全く知らない人から挨拶されたり、エレベーターに乗り合わせて微笑みあったり、バス停で話しかけられたり、数々の証言を挙げることができます。

それに対しPatrickは頑として反対。彼の意見は、「田舎ならありえるけれども、シドニーのような都会ではお互いに声をかけあうことなんてない。声をかけるのは下心があるときだけ。男同士ですれ違うときに挨拶するなんて今まで経験したことがない。」とのこと。

オーストラリア人の彼がそういうのであればそれが正しいのでしょうか。

 

それでは実際の私の経験から探ってみましょう。

 

  1. 私が初めて「オージーはなんてフレンドリーなんだ!」と感動したのは、まだワーホリでシドニーに来たばかりのころ、家に帰る途中道に迷い、友達と3人(女二人、男一人)で地図を片手にうろうろしていたら、通りすがりのおじさんが頼んでもいないのに、向こうから寄って来て道案内をしてくれたこと。

 

このおじさんに何ら下心があるとは思えません。私のイメージではこれこそフレンドリーなオージー。日本では向こうから尋ねられない限り、道に迷っていそうな人がいても自ら案内することはありませんよね。Patrick曰く「ツーリストには優しくする」とのご意見。

 

  1. 逆によく道を尋ねられる。

 

これもフレンドリーさの表れだと感じます。人に声をかけることに、日本ほど気後れしない。オーストラリアボケしている私に、日本から来たお客様が、「日本出張に出て道に迷ったときは、必ずお店の人や交番で道を聞いてください。通りすがりの人に道を尋ねると、ストーキングされたり刺されたりする可能性があります。」と警告され、私にとって日本がますます恐い国となりました。

 

  1. 電車やバスで乗り合わせて話しかけられる。

 

私にとってこのパターンは、最終的に電話番号を聞かれることになったので、結局はナンパだったのでは、と今は思います。ただ、会話を始めるきっかけがあまりにもスムーズなので、それに気がつかないんですよね。Patrickは「間違いなくナンパ。それ以外の何物でもない。」ときっぱり。

 

  1. 目が合ったら微笑む。

 

日本で他人と目が合うとすかさず逸らしますが、私の経験からすると、この国では微笑みます。異性と目が合っても、同性と目が合っても、たいていの場合は微笑み返されたので、それが妙に気分が良く、最近では誰かと目が合うと、私もすぐに目を逸らすのではなく、一瞬微笑んでから逸らすようにしています。

Patrickの意見を聞いてみると、「異性だったら微笑み返すけれど、男同士で微笑み合うわけないだろ。」とのことでした。納得。

 

  1. New Year’s Eveの花火を見るために、ピクニックがてら場所取りをしていたら、となりのグループの女の子がキャンドルをわけてくれたり、おじさんが話しかけてきたりした。

 

Patrickの分析によると、おそらくピクニック気分で人々は気持ちがオープンになっていたか、酔っ払っていたかのどちらか。日本でもお花見の席でみんな酔っ払って、気持ちが大らかになったりしますものね。

 

  1. Patrickと私の意見が大きく分かれるのはこれです。私は人通りの少ない道で誰かとすれ違うとき、「G’day」だとか「Hi」だとか挨拶をされることが今まで度々あり、それはオーストラリアのフレンドリーな国民性だと今まで思っていました。実はすれ違うときだけでなく、人通りの少ない駅からのアパートまでの道のりを、他人と二人で同じ方向に歩いていると、「How is your day?」なんて話しかけられることもときどきあります。つい昨日も、買い物帰りに安売りのトイレットペーパーを抱えて夜家路を急いでいると、後ろから「What a funny thing to carry on a Saturday night!(土曜の夜におかしなものを持ってるね)」と声をかけられました。私は「You think?(そう?)」と返事をし、彼は「Yeah」と言ってそのまま歩き去って行きました。これはフレンドリー?

 

Patrickによるとそれは単なる「ナンパの糸口」。土曜の夜にトイレットペーパーを買って歩いているような、いかにもひまそうな女に声をかけ、私がもっと会話につながるような返事をすることを期待していたけれど、そっけない返答が戻ってきたからすぐさま去っていったに違いないという意見。

なるほど、そういえば今までそんな感じでそれとなく声をかけてきた人たちは、思えば皆男性。そうか、同性ではそういうことはないのかもしれませんね。ということは今まで「ハイヒールが歩きにくそうだね」とか「いい天気だね」とか「バスがなかなか来ないね」なんて言って話しかけてきた彼らは、何らかの下心があってのことだったのでしょうか。

 

ナンパであったかどうか真相はわかりませんが、オーストラリアではそれが日本の様にナンパ、ナンパしていなく、自然と会話に結びつけることができます。それはやはりオーストラリアの国民性がフレンドリーであって、世間話を突然そこにいる他人と始めてもおかしくないからこそ、こちらも警戒心なく会話に溶け込んでしまうことができるのだと思います。

日本で同じことがあったら、「何か怪しい。キャッチセールス?」と訝しげに思うところも、シドニーではまだそこまで思われない、それによってシドニーの人々が東京に比べるとフレンドリーであると結論付けることくらいはできるのではないでしょうか、Patrick君。

 

きっとシドニー以外の都市の人はもっとフレンドリー。今日もルンルンのMIKAでした♪

 

*この記事は2007年7月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

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Photo by Jonah Brown on Unsplash

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