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夢見るベッド♪

2023年5月10日

うふふ、新品のダブルベッド買っちゃいました。これまで土地代のバカ高いノースシドニーに住んでいたため、必然的に部屋が狭く、シングルベッドしか部屋に置くことが出来なかったのですが、ゴールドコーストに引っ越した今、同じ家賃で2ベッドルーム駐車場付に住むことができちゃいます。部屋の狭さ故、最低限の家具しか持っていなかった私が、突然広いアパートに引っ越したのですから、そりゃあ、ある程度家具を買い揃える必要があるでしょう。

 

そういえば私、生まれて初めて自力でベッドを購入しました。子供の頃はもちろん親がベッドを買ってくれたし、親元を離れて日本で一人暮らしをしていたころは布団。そしてオーストラリアに来てからはホームステイだったり、シェアだったりしたのでもともとベッドは備え付けられていたし、一人暮らしを始めるときは別れた彼がシングルベッドを置いていったので、新品のベッドをお店で購入するのは本当に生まれて初めて。なのでちょっと奮発してしまいました。一生物の買い物かもしれない。

今日はMyer(オーストラリアのデパートです)でベッド周り品30%オフセールをやっているという情報を耳に入れ、新しいベッドがデリバリーされたこともあり、早速シーツの購入に走りました。

 

さて改めてベッドを購入してみると、日本のベッドに対する意識と欧米でのベッドに対するそれとは、大きな違いがあることに気がつきます。

 

例えば日本では夫婦の寝室は1つでも、お互いの睡眠を尊重するために、敢えてベッドはシングルサイズを二つ置いていたり、布団が二組だったりしてもおかしくないですよね。そもそも布団にクィーンサイズだとかキングサイズなんて存在していないと思うので、一組しか用意しないのはあまり普通ではありません。

 

欧米では夫婦のベッドはひとつ、たいていはクィーンかキングサイズです。夫婦が別々のベッドで寝るのは、基本的に何か問題があるときです。

 

そして私が最も大きな違いだと感じる点は、日本ではシングルベッドは極一般的に大人にも使われていますが、欧米では大人は、独身でもダブル以上のサイズを使うということです。シングルサイズは子供向け、もしくはホテルのツインルームや学生寮、バックパッカーなどで使われることがほとんどのようで、友人のPatrickにも私がシングルベッドを使っていると言うと「No grownups sleep on a single bed! (大人はシングルベッドで寝るもんじゃないよ!)」と驚かれてしまいました。だって部屋が狭かったんだから仕様がないでしょう?日本では土地が狭いため、シングルベッドだとか2段ベッドだとかを成人しても使っている人多いですよね。

 

ゲイのお友達に「MiKAはベッドを変えなくちゃいつまでも男できないわよ。シングルベッドでどうやって男連れ込むの?」と言われ、余計なお世話だと思いつつ、「ベッドが狭くて寝心地悪いから帰る」と真夜中に去っていったワンナイトスタンドの彼を思い出したものでした。

 

もうひとつ、私の感じる日本と欧米の大きな文化的違いは、ベッドの装飾方法です。歴史的背景から察するに、日本では「寝る」という行為は人様にお見せするものではなく、寝具すらも昼間は干して、押入れにしまってしまいますよね。もちろんそれは部屋のスペースを作ることにも意味があるのですが、欧米ではベッドというものはその部屋の中に年がら年中あるもので、隠すためだとか、部屋に空間を作るためなんかにどこかにしまってしまうものではありません。そのためベッドは人の目に触れてもいいように、質の良いベッドフレームや華やかなキルトカバーで装飾し、朝起きたらきちんとベッドメイキングします。

 

デパートのベッド用品コーナーに行くと、色とりどりのキルトカバーやシーツに、買い物好きの私は目がらんらんとしてしまいます。マットレスやベースは同じでも、選ぶシーツの色やキルトカバーのデザインで雰囲気ががらりと変わってしまうので慎重に選ばなくてはいけません。

 

基本的なベッド作りに必要なものは、マットレス、それを支えるベッドフレーム、もしくはベース(アンサンブルと呼ばれます)、マットレスプロテクター(マットを守るクッションのようなもの)、もしベッドフレームではなくベースを使うのであればそのベースを覆うValance、そしてシーツ2種(Fitted SheetとFlat Sheet。ひとつは周囲にゴムが入っていてマットレス全体を覆うもの、もうひとつは大きな一枚の布で、それをキルトとFitted sheetの間に使うことになります)、それからキルト(要するに掛け布団・オーストラリアではDoonaと呼ばれるのが一般的)、それを覆うキルトカバー、枕、枕カバー。

 

ゴージャスなベッドを作り上げるためには、キルトカバーに丁寧な刺繍の入ったものや、スパンコールがついたものを選んでもいいし、枕をたくさん置いてもいいですよね。実際には使わなくても、装飾のために枕はたいてい4つ、多い人は大なり小なり8つくらい置くこともあります。シーツの素材もエジプト綿なんかを使った上質な物が売られています。今日見たDKNYのキルトカバーはA$600もしてびっくり。

 

ちなみにオーストラリアでの各ベッドのサイズは下記のとおり。

シングル 横92㎝ 縦190㎝

ダブル 横138㎝ 縦190㎝

クィーン 横153㎝ 縦203㎝

キング 横184cm 縦203㎝

 

1日の3分の1は睡眠時間、ということは人生の3分の1をベッドで過ごしているわけです。そう考えると寝具はとても大切だと思いませんか?

 

週末は寝て過ごすのが大好き。今日もルンルンのMiKAでした♪

 

*この記事は2007年9月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

*2023年追記:この時に買ったベッド、実はまだ使っています。2011年にトルコに渡った際に友人に売ったのですが、2015年にオーストラリアに帰国すると、無料で返却してくれました。なんて親切な。そしてそれから8年経つ今でも使っているとは、そろそろ16年選手、買い替え時期? でも今でも変わらず私のお気に入りです♪

 

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