オーストラリア国際恋愛

目指せ!きれいな別れ方

2023年5月16日

皆さん、こんにちは、ルンルン日記のMiKAです。

2007年もいよいよ終わりかけ、一年を振り返ってみると、ゴールドコーストに引っ越すという大きな変化があったものの、恋愛に関しては結局今年もちゃんとした彼氏ができなかったなあ、と目標達成できなかったことが悔やまれます。ここはポジティブに来年こそは!と言いたいところですが、昨年の暮れも同じことを考えていたことを思い出し、成長したのかしていないのか、よくわからない1年にちょっと悲しくなる私。

 

今年私は31歳になったのですが、今までの人生で、何度振ったり振られたりを繰り返してきたか、数えられなくなりました。長期間おつきあいをして別れたケースはもちろん数えられるのですが、数回デートをして「やっぱり違う」という場合、いつの間にか連絡が来なくなったり、いかにもBooty-call(Sexが目的の電話連絡)のようなSMSを無視してみたり、何度もディナーの誘いを断っても諦めない相手からの電話を避けるために携帯の電源を切ってみたり、そういったレベルの振る、振られる、というものは、非情にも若い男女の間には日常茶飯事のように繰り返されていて、だんだんとそういうものにも疲れてきます。そして少しずつ振ることに慣れてきたり、振られることにも慣れてきたり・・・。もしそれが本気の恋愛であれば、振られたときの痛みは例えようがないと思いますが、それでも人生は進んで行くのです。この世の中を生き延びていくには、それを乗り越える方法を知っていないといけませんよね。

 

今年は、片思いをしていた相手に地味に一人で失恋したのと、「俺の子供を産んでくれ」と熱烈にアプローチしてきた相手に、何と最終的には私が振られたという派手な失恋と二つの恋愛があったのですが、結局のところ二人とも私の友達として今でも交流があります。信じられない人もいるかもしれませんが、私はなぜかしら元彼と友達になれるタイプで、20代前半まではそんなこと全くできなかったのですが、だんだんと大人になってきたのでしょうか、知らず知らずのうちに25歳以降では、別れたあとそれほど時間をかけずに友達になるというテクニックを身に付けていたのでした。

 

もちろん失恋した直後というのは傷ついて傷ついて、しばらくはショックに陥るのが普通です。人によってはヤケ酒に走ったり、ヤケ食いしたり、なるべく考えないようにしようと自分をできるだけ忙しくし、仕事に打ち込んだり、習い事を始めたり、クラブに行って踊りまくったり。自分を見つめ直すために傷心旅行に出る人もいるでしょう、日本人や韓国人は気分を変えるために髪の毛を切ったりする人もいるでしょうね。あまりにもショックが激しければカウンセリングを受けるのも良いでしょう。

 

そして友達の存在は私にとっては必要不可欠です。失恋したとき、もしくは恋愛で悩んでいるときに、そばにいて話を聞いてくれる友達は、かけがえのない貴重なものです。聞いてもらうだけで気持ちがずっと楽になるし、自分の気がつかない部分のアドバイスをもらえることもあります。悩みの対象がオーストラリア人だった場合は、日本人の友達だけでなく、オーストラリア人の友達にも相談するのが良いでしょう。そして同性にばかり相談していても意見が偏ってしまうので、オージーの彼氏について悩んでいるのであれば、可能であれば男性の意見も交えてみてくださいね。何事もひとりよがりに考えないようにしてください。

 

ただし、立ち直りにいつまでもいつまでも時間をかけてはいけません。友達はきっと根気良く話を聞いてくれるとは思いますが、何ヶ月もそれを引きずったり、取り付かれたように終わった恋の話ばかりしていると、聞くほうも疲れてきてしまいます。そして自分自身にとっても、いつまでもそれを克服できずにいるのは先に進めずにいる不健康な状態なので、その場合はプロの手を借りてみてください。

 

ひとつの恋愛が終わるときに、比較的楽に前に進むことができるかどうかは、その終わり方にもかなり左右されると思います。不倫や遊び、共依存などではない、健康的な大人の男女のおつきあいだった場合、きれいな別れ方、ということができる可能性が少なからずあります。

 

第一に、電話やE-mail、SMSなどで終わるのは論外。振るほうはそれでいいのかもしれないですが、振られる方にとってはあまりにもぞんざいな対応。別れ話をするときはゆっくり話せる落ち着いた空間で、面と向かってすることが大切です。そしてとても難しいことですが、お互いできるだけ感情的にならないように努力するのが重要。

 

振る場合:

相手をRespectするのは基本です。相手の気持ちを理解するように心がけ、なるべく相手を傷つけないように言葉を慎重に選びましょう。ただし、期待を持たせないように別れたい理由をはっきりと述べます。例えば「他に好きな人ができた」「あなたのこういうところがもうついていけない」など。理由をはっきり伝えなければ、相手はときには一生悩み続けることもあります。そして一度は好きになった人なのだから、無事相手がその後家にたどり着くかどうか配慮するアフターケアを怠らず。とにかく失礼のないようにふるまうのが大事です。

 

振られる場合:

振られる方は一方的に相手を責めがちですが、ここであなたがいかに振舞うかによって、あなた自身の傷つき具合が大きく変わってくることを理解してください。

先ずここでも振る側と同様に、難しいとは思いますが、相手をRespectするのを忘れないでください。そして別れたい理由をはっきりと聞き出しましょう。頻繁に「It’s not you, it’s me.(君のせいじゃなくて僕が問題なんだ)」とダイレクトに物事を言うのを避ける言葉が使われますが、これではあなたは納得できないまま気持ちを処理しなくてはいけないという困難な状況に陥ってしまいます。何とか冷静に相手の本心を聞き出すように努力しましょう。

 

そしてその本来の理由を耳にしたとき、あなたはきっと激しい怒りや悲しみ、喪失感を覚えることと思います。しかしそこでも冷静に、相手がどんな人間性で、なぜそのようなことを言うのか判断するように心がけましょう。一方的に相手の心変わりを責めるのではなく、相手の心理を分析すると、その理由で別れたいと思う相手の気持ちも少しは理解することができるのではないでしょうか。

 

「結婚の話までしてたのに!」とか「来年一緒に旅行に行くために有休申請してあったのに!」なんていう怒りは忘れるようにしましょう。人の心は移ろいやすいもので、約束をしたそのときは本気でそう言っていたのかもしれませんが、1ヶ月後には180度変わっている可能性もあることに気がつかなくてはいけません。諸行無常です。

 

そして自分に非があることを認めるのはとても大切なことですが、自分だけが悪いと思い込んでしまうのもよくありませんのでご注意を。恋愛はお互い様なのです。

 

喧嘩していて売り言葉に買い言葉で別れ話になったという場合は別として、相手が別れを切り出してくるのはたいていが熟慮の上でのことなので、改まって別れ話をされたのであれば、これ以上相手の気持ちは変わらないと思った方が良いでしょう。すがるようなみっともない真似はせず、理由がわかったら冷静にその場を去りましょう。決してその後、ストーカー行為をはたらいたり、自殺未遂騒ぎを起こして脅迫したりしないでくださいね。自分の出方次第で相手の出方も変わってくるのです。(ちなみに友達のCarolに教えてもらった格好いい最後のキメ台詞はこれです。「It’s great knowing you. I hope you have a nice life. Good bye」)

 

そして私が信じる最も重要なポイントは「相手を許すこと」です。結果的にそうなったとしても、相手は自分を傷つけるつもりはなかったんだ、ある時点での、相手による自分に対する気持ちは本物だったんだ、そう思えば多少なりとも許せる気持ちになりませんか?許すことによって自分の気持ちも楽になるんです。大違いですよ。

 

一度は好きになった人、男女の関係が終わったとしても、基本的に人間として好きなはずですよね。悪い人だったら最初から好きにはなりません(お互いの精神が健全であることが前提ですが)。潔い別れは相手にも好印象を与え、お互いを思いやる気持ちが生まれます。すぐには無理かもしれないけれど、半年後、一年後にはまた笑って話ができるかもしれないし、双方がすっかりOverであれば新しい恋愛相談をすることもできるかもしれません。そしていつか、お互いがもっと成長したときに、もしかしたらヨリを戻すなんてこともあるのかもしれません。日本でもオーストラリアでも、恋愛の根本は同じです。

 

皆様、良いお年をお迎えくださいませ。今年もルンルンのMiKAでした♪

(2008年こそは彼氏を作るぞ!!)

 

*この記事は2007年12月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

*2023年追記:この記事を書いた時は、私自身が失恋回復途中で、まるで自分自身に語りかけるようにこれを書き上げた記憶があります。ちなみに「俺の子供を産んでくれ」と熱烈にアプローチしてきた相手は、私を振ったにも関わらず、彼の方が友達で居続けることを願い、別れた後も2週間に1度は電話をしてきて、世間話をしたり、私を振った理由の別の女性との状況を伝えてきたりしました。それから2年ほど経ち、私も新しい彼氏ができている中、ある日その元カレから他愛のない話をするための電話があったのですが、そのときに「なんだか話していても全然楽しくない・・・」と感じた私。「ちょっと今忙しいから、後でかけ直してもいい?」と言って電話を切り、その後2度とかけ直しませんでした。当時はこんな記事を書くくらい好きだったつもりでしたが、時が経つと時間を割いて話す気にもならなくなってしまった、というのは、やっぱり本気で好きではなかったのかもしれない、と考えてみたり。

*2023年追記②:2007年からこれまでの間、更に多くの別れを目にしたり、自分が経験したりしてきました。印象に残るのは、離婚したにも関わらず、元旦那、或いは元妻の暴力的な支配から逃れられずにいて、物理的には別れているはずなのに、精神的に別れられていないカップル達。好きなんだけれど、鬱によって前に進めず、自分はダメだと思い込んで別れを選択した友人等、精神的な障害によっての別れですね。これらは哀しいかな、絶対的にきれいな別れを目指すことは不可能かと思われます。

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Image by Afif Ramdhasuma from Pixabay

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