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シェアアコモデーション

2023年5月25日

日本ではあまり馴染みがないけれども、オーストラリアでは極一般的なことのひとつとして、シェアアコモデーションが挙げられます。

 

アコモデーションとは宿泊施設のことで、要するに住む家だとか、ホテル、バックパッカーなど、滞在する設備のことを指します。だからシェアアコモデーションは、シェアハウス(一軒家スタイル)であったり、シェアアパートメント(アパート、マンションスタイル)であったりもするわけです。

 

シェアアコモデーションに関する用語はたくさんあり、ボンド(保証金)だとか、レント(家賃)、フラットメイト、シェアメイト、ルームメイト、オウンルーム(個人部屋)、ルームシェア(一部屋を二人以上でシェア)、リビングシェア(リビングルームにも人が住む場合)などなど、最初に覚えなくてはいけない単語が、コミュニティウェブサイトのクラシファイドを検索するとずらずらと出てきます。

 

オーストラリアに於ける日本人コミュニティではなぜか、そのアパートを借りている名義人を「オーナー」と呼びます。本来はオーナーと呼ばれるべき人物は、その物件を所有している持ち主であり、賃借人は「テナント」というのですが、ワーホリや観光ビザで渡豪してきたばかりの人にとっては、自分名義でアパートを借りている人がそれだけですごい先輩に思え、その人をオーナーと崇め、その人が作り上げた全てのルールに従って、部屋を間借りしているのが現状です。

例えば光熱費別/込み、トイレットペーパー別/込み、掃除当番、友達の連れ込み可/不可、喫煙可/不可、などのルールは全てこのオーナーによって決められているのです。レントも正直に折半の場合もあるし、オーナーが比較的少なめに払う価格設定になっていたりすることもよくあります。

 

シドニーからゴールドコーストに越した私にとって、やはりシドニーの家賃は高かった、とつくづく感じられるところです。家賃というのは、立地条件やその建物の築年数で様々なので一口に伝えることが難しいのですが、だいたいワーホリや学生であれば週$150あたりを目安にしているのではないかと思います。

 

シドニーシティのど真ん中に住みたいのであれば、ルームシェアは必須かもしれません。よほど実入りの良い仕事をしている場合は別として、たいていの場合はレントが高すぎて、オウンルームには手が届かないことでしょう。ワールドスクエアやサミットアパートメントなんかでは、2ベッドルームに8人から10人で暮らしていると聞きます。便利さを好むシティ派のアジア人達はその傾向が強く、一部屋に2段ベッドを二つ置いて4人で使い、更にはリビングルームにまで人がいるという、ドミトリーのような生活をしている学生やワーホリが少なくありませんが、ひとつのアパートには実は人数制限が設定されており、不動産屋やアパートの持ち主にそれがばれると追い出される可能性があるので要注意です。

 

寝れればどこでもいいというタイプの人は、リビングやサンルームなどの条件で安くシェアをすることも可能ですが、プライバシー重視というオウンルーム派は、ある程度郊外に出る必要があります。電車やバスで街中から外れると、レントもある程度安くなり、ゆったりと一人の空間を持てるようになります。私は絶対的にこのタイプで、個人部屋がないとやっていけません。

 

シェアアコモデーションでは、たいていが性別も年齢も職業も国籍もばらばらの他人同士が、一つ屋根の下で暮らしています。ときには、ルームシェアなのに相方が異性だということもあり、それは当人同士が気にしなければどうってことはない(らしい)ので、それでも成り立っているところは成り立っているようです。中にはオーナーの意志で女性限定であったり、異文化から生じる摩擦に疲れたオーナーが、「日本人限定」で探していたりすることもよくあります。日本人は他の人種に比べると静かで清潔なので、フラットメイトとしてよく好まれます。

 

オーストラリア人とのシェアを希望する人は多く、かくいう私も、ワーホリで来たばかりのときは、日本人ではない人とのシェアにこだわりました。英語力アップのためにもお勧めではありますが、文化の違いや言葉の問題に、最初はとまどうことになるのを留意しておいてください。私自身も、ミスコミュニケーションのために当初へこんだことがあり、ある程度の英語力と、自分でその物件を探せる行動力がないと、オージーとのシェアはムリかもしれません。

 

ちなみにシェアアコモデーションの探し方は、シドニーでは専らJAMSで検索するのがここ数年一般的で、クラシファイドを覗いてみると、常に6000件以上の情報が載っていますが、QLD州ではそれほど発達した日本人コミュニティウェブサイトがなく、ゴールドコーストの日本人ワーホリや学生は、ひたすら情報センターやショッピングセンターの掲示板をチェックしたりして、マニュアルにがんばっているようです。

 

シェアアコモデーションは、入居するために探すのも時間がかかりますが、オーナーの立場として、住んでくれる人を探すのも結構な手間で、ほぼ3ヶ月周期で入れ替わってしまうワーホリ達に、私の友人はいつもいつもシェアメイトを募集しているイメージがあります。インターネットを使いすぎるだとか、キッチンを使うマナーが悪いだとか、頭痛の種はつきないらしく、日ごろ残業続きで働く私はこれ以上悩みを増やさないよう、一人暮らしをしていて良かったとつくづく思うのでした。

 

Patrickの余計なお世話。

Patrick:「海外留学生やワーホリは、そんなに大勢でルームシェアをしたりして、セックスはいったいどこでするんだ?」

MiKA:「しないんじゃないの?」

 

今日もルンルンのMiKAでした♪

 

*この記事は2008年2月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

*2023年追記:シドニーでシェアアコモデーションを探すとなると、最近は$250/週くらいが平均的でしょうか?QLD州では日豪プレスのウェブサイトを利用している日本人が多かったのですが、コロナの影響でいろいろな事情が変わりました。最近はどこのウェブサイトが利用されているのでしょう?

 

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