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夢の新車購入♪

2023年5月26日

私、いつもに増してルンルンしております。

とうとうやってしまいました、夢の新車購入。

ゴールドコーストに移動してから半年経ち、こちらでの生活も板についてきた今日この頃、長期滞在者のほとんどが車を所有している中、いい加減私も車を買わねばと思い立ち、中古車探しを本格的に始めたのが3週間前のこと。改めてオーストラリアの中古車市場を見てみると、日本人の私にとっては、「こ、こんなポンコツがこの値段?!」とオーストラリアの車事情を何も知らないでいる自分に気づかされたのでした。

 

やはり日本では車が安い!オーストラリアでは中古でも日本ほど価格が落ちず、10~15年落ちの車や、走行距離が10万キロを越しているような車が、中古車屋さんで堂々と軒並みに展示されています。昨今のガソリン高から大型車よりも小型車の人気が高く、私が探していたような5ドアハッチバック、オートマ車はその燃費と小回りの良さから中古車市場で高価格がつき、私が用意していた予算では、日本で廃車にされるレベルの車しか手に入れることができず、日本のような車大国で暮らしている訳ではない現実を目の当たりにしたのでした。

 

中古車購入には個人売買という手もあり、新聞やインターネットで、まるでシェアアコモデーションのように取引がされているのですが、これをするにはある程度の車整備に関する知識と、何百とある物件をリサーチし、あちこちに足を運んで品定めをし、価格を交渉する時間と行動力が必要とされます。個人売買では、ときにはとても安く車を手に入れることができますが、購入後整備工場に持って行くと、修理や整備に更に$1000から$2000かかることも覚悟しておかなくてはいけません。

 

現在自動車を所有していなくて移動に融通が利かず、仕事に明け暮れてプライベートな時間のあまりない私は、だんだんと中古車リサーチに疲れ、中古になってもあまり値段が下がらないのであれば、いっそのこと新車を買ってしまおうというアイディアに辿りつき、軽自動車の販売が一般的でないこの国で一番安いものを、と日産マーチ(この国ではMICRA{マイクラ}と呼ばれています)の試乗を予約したのでした。

 

オーストラリアに於いて日本車は質が良く、値段もそこそこリーズナブルということで、確固たる人気があります。トヨタ、日産、マツダ、スバル、ホンダ、三菱、スズキなどの車は当たり前のように道路を走っていて、ときにはダイハツなんかも見かけることがあります。日本車よりも少し安い選択として、Hyundai、KIA、Daewooなどの韓国車も多く目にします。ドイツ車はもちろん高給取りに人気で、アウディ、VW、メルセデス、BMWなどはステータスの証。HoldenというオーストラリアのカーディーラーはGM系列の現地メーカーで、コモドアという車種が人気です。Fordはアメ車ではありますが、オーストラリア専用車種も製造しており、オーストラリア人にとっては現地メーカーとして認識されている場合が多いようです。

 

さて意気込んでMICRAの試乗に行ったものの、結局その場で心変わりをし、もう少しエンジンの大きいTIIDAに魅かれてしまった私。3台試乗した末に購入を決め、いよいよ値段交渉と相成りました。

 

自動車の購入と言うのは、中古は元より新車でも交渉次第で金額が$1000以上変わってくることから、カーセールスマンはあの手この手を尽くして値段を吊り上げようとするものです。彼らはその行動から世間にあまり良い印象を与えていませんが、成績次第でお給料はかなり受け取ることができるようですね。買い手の方も彼らの手口にだまされてはいけません。がんばって交渉し、出来る限り安く購入するよう心がけましょう。世の中にはその金額交渉のための仲介人も存在する程です。

 

私はこう見えて(?)結構交渉する方なので、手に汗握る長い交渉の末、かなりの値引きに成功し、ちゃっかり同時に$1000分の給油カードと向こう半年間の無料洗車サービスも手に入れたのでした。

 

値段交渉が終了すると、その後は塗装を守るためのワックスや窓に貼るスモークはどうか、今ならいくらいくらで・・・とセールスがあり、それをくぐり抜けると今度はお支払い方法と車両保険に関するお話。一括で支払いをする方が彼らにとって良い客なのかと思いきや、カーローンを強く勧められました。どうやらその利子から更に利益を得るためらしく、またその説明が長いこと長いこと。

 

ただ、カーローンを組むのにも多少メリットがあるのです。オーストラリアではクレジットカードやローンの履歴がその人個人の信用に繋がり、次のローンを組む時の保証となります。例えば住宅ローンの審査に過去のローン歴がきれいにあれば、それが証明となってその審査に通りやすくなるということです。大きなローンのために小さなローンを敢えてする人も珍しくなく、ローン履歴を作るためだけにパソコンを購入する人もいます。

 

この自動車購入に、結局その日どれくらい時間がかかったかというと、午前10時から午後2時半までの4時間半でした。おなかがすいて、途中保険の話など集中力に欠けてしまったのは、きっと私だけじゃないでしょう。

 

日本の都市事情と同様に、シドニーやメルボルンなどの大きな都市部では、駐車場もなかなか手に入らず車がお荷物となることが多く、それ以外の都市では長期生活のために車が必要となるのが一般的です。シドニーのワーホリや学生で車を持っている人はかなり少数派ですが、ゴールドコーストでは学生が車を購入してもそれほど珍しくは感じません。この土地でより楽しく過ごすためには、やはり車を持たなくては!

 

納車は10日後です。待ち遠しい!

今日もルンルンのMiKAでした♪

 

*この記事は2008年3月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

*2023年追記:この時、結局オートマではなく、$1000程価格の安いマニュアルTIIDAにしました。それから約3年後、私はトルコへ移住することになり、それを機にこのTIIDAも売ることになるのですが、マニュアルだということが理由かなかなか売れず、最終的にはだいぶ値下げしてイギリス人の友達に買ってもらいました。ヨーロピアンはマニュアル車の運転が比較的得意です。
そしてトルコからまたオーストラリアに戻ってきたとき、今度は中古で車を購入したのですが、それが偶然にも、再び日産TIIDAのマニュアル車。私は日本人女性にしては珍しく、マニュアル車の運転を楽しみます。

 

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Image by Aurélien from Pixabay

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