オーストラリア暮らし

しまった、タンポンがない。

2023年5月30日

化粧品や食べ物、日用品等はほとんどMade in Australiaに馴染んでしまった私ですが、オーストラリアに移住して7年近く経っても、未だに生理用品に関しては日本製から離れられない私です。

 

オーストラリア製でももちろん事は足りるのですが、日本製という最高品質を一度知ってしまうと、その使い心地の良さに中毒になってしまい、簡単には止められなくなってしまうんですよね。

 

将来オーストラリアでこんなブログを書いているとは、想像だにしなかった12歳で初潮を迎えて以来、日本に於ける数々の生理用ナプキン進化劇を目の当たりにしてきましたが、毎回ドライメッシュシートだの、羽つきデザインだの、超薄型ナプキンだの、テープがごみにならない新包装方法だのがテレビコマーシャルで発表される度に、「すごい!画期的!斬新!」と感嘆し、生理用品企業の、文字通り血の滲むような日々のカスタマーニーズ分析と製品開発研究に、称賛の念を惜しんだことがありません。その品質基準の高さと言ったら、ヨーロッパの高級デザイナーブランドのそれと変わらないレベルではないのかと心底思います。

 

オーストラリア製ももちろん羽つきだったり、一昔前のような分厚いパッドというものではなく、そこそこ薄かったりはしますが、どうしても日本のような、細部まで気を配らせた完成度の高さが感じられないのが正直なところです。

 

タンポンに至っては大違い。タンポン派の私にとって先ず許せないのは、日本のようなプラスチックのアプリケーター付きが存在せず、店頭にあるタンポンの99%がフィンガータイプだということ。

アプリケーター付きは私が知る限りではただ1種類だけ存在していて、ニュージーランド出張に出たときに生理になってしまい、そこでもそれしか選択肢がなく仕方なく購入したのを記憶しています(ニュージーランドとオーストラリアではほとんど同じメーカーの物が売られています)。それは紙製のアプリケーターでとても使い心地が悪く、おまけに大きさだけはでかいくせに(というか長かった)吸収力が悪く、私の満足度は著しく低く、絶対にリピーターになることなく終わりました。フィンガータイプの方がまだマシです。

 

しかしながら大半を占めるそのフィンガータイプも、日本のように親切に使い捨ての指袋が添付されてはいないし、タンポンそのものも繊維の毛羽立ちが日本製に比べると目立ち、私はどうも好きになれないのが率直な意見です。非常時には他に手がないので仕方なく使用しますが、それ以外は日本に行ったときに買いだめしたものを毎月愛用しています。

 

日本製が身近にないときに、良い代用品となるのが韓国製。日本製をオーストラリア国内で手に入れるのは少し難しい上に値段が少々張りますが、韓国製なら街角の韓国食料品店でリーズナブルに入手可能です。質もまあまあだし、韓国竹炭の消臭効果を用いたナプキンなどもあったりして、アジア人には馴染みやすいですね。

しかしながら私の街の韓国グロッセリーには、残念なことにアプリケーター付きタンポンが置かれていなく、日本出張は来月だし、仕方なく今月を凌ぐためにスーパーマーケットへ。

 

ただひとつ、オージー生理用品で私の興味をひくのは、そのパッケージのかわいらしさです。日本はどのメーカーもたいていパッケージをパステルカラーに揃えている感がありますが、こちらではド派手な「赤!」「紫!」「オレンジ!」というイメージで、生理用品コーナーはかなり賑やかな雰囲気。2~3年前にメルボルンの美大生のアイディアで生まれたMoxieというメーカーは、レトロなパッケージを商品の売りにしていて、いかにも「タンポンです」と隠したくなるイメージではなく、逆にバスルームのデコレーションに使いたくなるような可愛らしい金属缶が人気。

 

パンティーライナーも面白く、Tバック派も使えるようにTバックシェイプになったものや、黒い下着でも目立たない黒パンティライナーを渡豪したばかりのときに見かけたときは、ついつい手に取って眺めてしまったものでした。

 

次回の日本出張では生理用品のまとめ買いをしなくては・・・。日本ではどんな新発想が生まれているか楽しみです。ただ1つの難点は、生理用品ってどんなに薄型でもかさばって、スーツケースのスペースをかなり取ることなんですよね。

 

ブルーな日でもルンルンに!今日もルンルンのMiKAでした♪

 

*この記事は2008年4月に某オーストラリア日本人コミュニティサイトに掲載されたものです。

*2023年追記:その後も生理用品は進化を続け、現在ではナプキンやタンポンを使わない生理用吸水ショーツや、月経カップを使う人も増えてきていますよね。これらの製品は、日本よりもオーストラリアでの登場が数年早かったように思います。

*2023年追記②:プラスチックのアプリケーターがついたタンポンは、2015年にトルコからオーストラリアに戻ってきてから売られているのを見かけるようになりました。TAMPAX PeARLという名前の商品で、近頃は私はそればかり使っています。本文内にある紙のアプリケーターのものよりはずっとマシですが、それでも日本のものには敵いませんね。

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Photo by Maddi Bazzocco on Unsplash

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